□恋をしてしまいました…。(前編)
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『泊まる事になりました☆ 諸葛亮』
「マジで?」
諸葛亮が孫呉で一泊する事が書かれてある書簡を読み、劉備は唖然する。
「我が国の軍師があそこに居る事になるなんて、たまたま仕事が溜まってなかったからいいものの…。」
少し驚く馬超と、かなり驚いてる劉備…。
「殿?」
「…………。」

「大兄者が曹操みたいになっちまった。」
「諸葛亮殿がいないからと、部屋に閉じこもってしまわれたのう。」
「丞相〜〜〜!!醤油になんかされてなきゃいいが……。」
「お前設定文に書かれてなかったくせに人の名前間違えすぎだぞ姜維、醤油ではなく、周瑜殿だ。」
「いいじゃないですか趙雲殿。ところで、どうして丞相、孫呉に泊まるなんて事を?」
姜維が疑問に思ったことを口に出すと、そこにホウ統が現れた。
「いいじゃないかい、こっちだって、孫呉の姫君が泊まりに来ているんだから、たまには孔明も泊まりに行かせたらいいじゃないかい。」
「そりゃそうですけど…あ!」
「ん?」
姜維が何か思いついたような声を上げたので、皆がどうかしたかと彼を見ると、姜維はホウ統を睨んだ。
「何だい?」
「…ホウ統殿、もしや貴方、何か知っているのでは…?」
「え。」
「丞相の事。例えば丞相、誰かに惚れてるとか……。」
「!!!!!!!!!!」
幾つもの!マークを出したほど驚いてしまったホウ統。
「その反応、やはり何か知っているんですね!」
「ま、まさかそんな訳!?」
「そういえば諸葛亮殿に、昼間私、もし張コウ殿から何か貰えるとしたら、どんな物がいいのかと聞かれたな。」
「おお、諸葛亮は本当に誰かに惚れておるのじゃな?」
「しかも孫呉の誰かにか、周瑜は有り得ないな、諸葛亮に対するあのアタックぶりは、逆に諸葛亮に嫌われるような感じだから。」
「え、だったら、誰ともCPさせると異色カップルになるではないか。」
朝雲の言葉に、皆は頷いた。
「ホウ統殿は、丞相が誰に惚れていらっしゃるのか知っていますよね?」
「…いや、知らないねぇ……。」
「(゜言゜)」
「そ、そんな風に睨まないでくれないかい、ほんとに知らないよ(^^;」
と言いつつ、本当は誰だか知っているホウ統はここに居るのが辛くなったのか、ゆっくり後ろに下がる。
「ちょっと用事思い出しちゃったよぉ、もし孔明の惚れた相手が誰だか分かったら、あっしにも教えておくれよぉ?」
「……………。」
「……では……さいならぁぁぁーーーーー!!」
「逃がさんぞぉぉぉぉぉぉーーーーー!!」
一気に走り出したホウ統を、姜維は追いかけて行ってしまった。
「…で、一番気になる人だが、」
「?」
「…月英は…どう思うんだろうか…。」
「「あ。」」
張飛の言葉に、趙雲と黄忠は気付く。確かに月英はそれを知ったら、どう反応するだろうと。
「私は別に構いませんよ?」
「げ、月英殿!?」
その時、月英が現れ、三人は驚いてしまう。そして月英の今の一言も。
「な、何でだよ月英、もしお前の夫が恋してるっつー相手が男だったりとかだったら…。」
「確かに他の女性であれば流石に少しは嫉妬してしまいますが、「(少し…?)」男性であれば別にいいですよ。」
「何でですか!」
超雲が月英にその理由を聞くと、月英は遠い目をしながら、その理由を言った。
「…孔明様が色々な男に好かれていらっしゃるところ、結構見ましたからかしら……。」
「「「あーーーーー……。」」」
月英の答えに、三人は何も言えなくなるほど納得した。
自分が妻である為、夫の諸葛亮と一緒にいる時もある。その時に劉備達に囲まれて告白などされているそんな夫を見慣れすぎて、もはや諦め状態であったらしい。
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