物語

□第四話「信頼」
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「周たーーーーーい!!!!!」

ガランッ!!

「…?」

気持ち良くお風呂に入っている周泰。しかしその風呂場の戸が突然、孫権によって開けられた。

「腹が減った、なんか食わせろ!!」
「……なんと我が侭な……我慢出来ないんですか………?…っていうかいきなりそこ開けないで下さいよ……。」
「あ、すまん、腹が減ったんで…(ほんとは周泰の体を見たかったからなんて言えない…。)」
「理由になってません……、それに、俺の裸見ても何の得しないだろう…(怒」
「…バレたし、あと周泰、怒り顔が恐い。」
「……当然です。会話が聞こえたところからして、今日は誰か来ているではないですか……。」
「う、そりゃそうだけど……。」
「さっさとその戸を閉めろや…!!それとも、せめてめちゃくちゃ熱い湯でもぶっ掛けてやろうか……!!(怒」
「ごめんなさいわかりましたほんとおゆはかんべんしてください(涙」

周泰に怒られた孫権は、戸を閉め、リビングに戻った。



「…いくら相手が男でも、いきなり風呂場の戸を開けられたら驚くでしょう。」
「そうだよな除晃…。」
「でも曹丕さんから聞いて、周泰が孫権の家に居る事が分かって良かったよ。な、曹仁。」
「ああ…。無事でよかった…。」

リビングに戻った孫権。そこには、彼の友人、曹丕と除晃、そして曹仁がいた。

曹丕から周泰の事を聞いたらしく、曹仁は早速除晃を連れて孫権の家に訪問しに来たらしい。

「もうすぐ風呂から上がりそうだから、もう少し此処にいろ。」
「…この家の主は私だぞ曹丕…(汗」
「黙ってろ、どうせお前もそう言いたかったのだろう。」
「そうだけど…。」
「……………。」
「お、周泰、上がったか!」
「……曹仁……。」
「周泰、ほんとに無事で良かったな…。」
「「「……………。」」」


服を着た後、周泰は曹仁と別の部屋で会話している。

「…曹仁から聞いたが、他にも仲間がいるらしい。」
「え、馬超と曹仁の他に?」
「ん…、彼らは本当に仲が良かったらしく、特に周泰、甘寧、諸葛亮、馬超の四人は一番仲が良かったようだ。諸葛亮なんか、周泰の事を兄のように慕っていたらしく、甘寧は彼らを一番思い、周泰もまた………。」
「でも、だったら何で周泰はあんなに非常識な男なんだ?」

疑問に思った事を、孫権は除晃に尋ねたが、それは除晃も分かるはずもなく、

「んな事周泰本人に聞いてみたら如何ですか。私も流石にそこまでは分からん。」
「…………。」
「周泰、曹仁、馬超みたいな人物は、全員揃って何人いると聞いたか?」
「それは聞きました。あと名前も…。曹仁によれば、周泰、曹仁、馬超、諸葛亮、甘寧、張コウ、呂布の七人との事………。」
「そうか、周泰からすれば、再会してないのはあと四人…、一人はモデルだし………。」
「……モデル……!?」
「…モデル……!」
「…えっ…モデル…?」

三人とも、モデルの張コウの事を思い出し、

『モデルーーーーーーーーー!!?』







「…………へくちっ!」
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