主
□幼児化@
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「………………。」
今日も周泰は、いつもどおり無口だ。
まぁ朝起きたときに、いきなり独り言というのも、おかしいかもしれないが。
だが、いつもと違い、今日は黙り込んでいる理由がある。
なんか…、寝台が大きく見える、いや、寝台だけではない、周泰の視界に入るものすべてが大きく見える。
手も普段より小さい。
小さいといっても…幼児並ではなく、十代前半ぐらいの手である。
足も…。
立ち上がれば、いつも見ている棚に置かれている小物とかが、今では視界の高い位置にある。
そして周泰はこう判断した。
「………子供に逆戻りか………。」