少年の妄想
□バレンタイン 〜2013〜 松半の場合
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「は〜んだ!!」
「…何?マックス」
「なにか僕に、渡すものなぁい?」
「n「僕の半田がまさかこんな日にないって言うことはないと信じてるよ!」
「…こんな日って?」
「えっ!?まさか半田今日がValentineだって知らないの!?」
「なんか一之瀬並みに発音いいんだけど!いや別に知ってるけどさ…」
「だったらはやくちょーだい!あっ、もし忘れたんなら明日でもいいよ!」
「…マックスは俺から貰って嬉しい?」
「もちろん!っていうか半田から貰うために学校来てるし」
「っ…、嘘」
「うぇえ!?僕半田に嘘ついたことないじゃん!!」
「あ、あるし…!」
「いつ?」
「…えいぷりるふーる?」
「可愛いなおい!まずエイプリルフールは別でしょ!?それにあれめっちゃちっさいことじゃん」
「でも嘘は嘘だ!」
「…!もしかして半田」
「な、何」
「女の子たちに嫉妬してる?」
「え…あ、ちがっ!」
「顔真っ赤」
「あっ…」
「ふふふ〜♪安心してよ。あれ、ほとんど半田にだから」
「え?」
「半田、案外もてるんだよ?知らなかったでショ」
「ほんとに…?」
「ほんとほんと!それに僕はみんなのアイドルだからね。こういうときはくれないの」
「そっか…。よかった…」
「たっくもー!半田いつもに増して可愛いんだから!いや、いつも可愛いけど!」
「なっ!可愛くねぇよ!」
「またまた〜♪照れちゃって」
「しつこいぞマックス!」
「ごめ〜ん。で、チョコは?」
「…はい」
「も、もしやこれは…!?」
「いらないんなら返せ」
「いるいる!!だって、せっかくの半田の手作りなんだから!レアだし」
「そ、そーかよ。…美味い?」
「勿論!!」
「ホワイトデー、三倍返しな」
「うん!愛情も三倍返し、ね?」
「あっ…、バカ!!」
「週末うちきてよ。親、ふたりで温泉旅行なんだってさ」
「…わかった」
「じゃあ明日、学校で」
「おう」
「メールするからね〜」
「…おう」
「今夜はねかせないよ!」
「いい加減にしろ!」
オ チ (泣)