非日常的な毎日

□2.友達の友達の友達
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「っていうわけだから明日からよろしくね!ユカ」



耳を疑った。



朝起きたらナミが、寝覚め特有の清々しい気持ちも吹っ飛び
頭痛がするようなこと言うからだ。




「うん。ちょっと待って、今この状況を打破できる最善の対応策を考えてるから」




「そんなに難問じゃないわよ?」




「いやいや言ってる!言ってるからァ!やめてくれよそんなドッキリ〜」




なんだっておはようの前にそんなびっくりニュースを聞かなきゃダメなんだ?


てゆうかそれは決定事項?




「ナミが彼氏と同棲するから出て行くってことは決定なんですか!?」




「そうよ、だからあんたが今さら考えようが、泣こうが喚こうが決定事項で変わんないよ?」




いやいやいやいや
変わんないよ?
じゃなーくーて!!悪魔っ!?



これルームシェアだから!!

あたし一人じゃ家賃払えないからルームシェアしてんの!!




何故前日にそんなことを言う?





普段のあたしの行いが悪いのか?



あたしが間違ってんのか?




神様ァア!!あたし何かしましたか!?




「大丈夫よー!ちゃんと新しいルームシェアの人も私が探しておいたから!」




「…………へ?」




新しいルームシェアの人?




あ、でもよかった…ルームシェアでの問題点っていったらお金しかないからね。

ホントそれしかないからね。




…………………んで





「誰なの?その人」




「私の友達の友達の友達」




「……………………は?」





「だーかーらー私の「待って!違う!えっ?え!?」」




落ち着けユカ!!
頭の中で整理しろよ
いいか、熱くなるなよ〜〜



ナミの友達でしょ?
これはきっとあたしの知ってる人だよね?
ってかそうであってくれ。



けどその友達ってのはあたしは知ってるかわかんないし、さらにその友達の友達なんて言われたら………




「それあたしが全く知らない人おぉぉぉお!!」





「大丈夫よ、悪い人じゃあないし」
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