非日常的な毎日

□6.買い物に行きましょ
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5、6回アッパーを喰らわせればさすがに効いてはいたのかしばらく立ち上がらなくなった変態。




こけおどしみたいに何度も何度も起き上がりやがってコンニャロ。




すでに、どちらもぜぇはぁ言っている状態だ……




ああ、情けなすぎる…

なんだかんだこいつのペースに流されている自分にふつふつと湧く怒りと震える拳。





そういえば




「今日のご飯はどうする?」




毎日悩む課題を思い出した。




「カレー」





「………え、また?」




先日、ルフィとキッドが訪れた際にハンバーグカレーを出したばかりだ。




……………もしかして……




「………気に入ってくれたの?」





「あぁ」




ふ、ぉぉぉぉぉぉぉお!

マジか!マジでか!




料理を作った側からしては料理を褒められることはそれはそれは素直に嬉しいことだ。


例えそれが変態からのお褒めの言葉でも、作った甲斐があると感じる。


例えそれが変態がおっしゃったことでも。




「ふふん〜、じゃあスーパー寄って帰るから先帰ってていいよ」




一気に上機嫌になり
ダメージも回復に向かおうとするユカ。……なんと単純であるのか……




「ついでだ、俺も行く」




「…………お菓子は買わないよ?」




「いらん」




なんだ、お菓子目当てじゃないのか。
と言うよりコーヒーがブラックなくらいだから、甘いのは得意じゃないのかな?


聞けば予想通り、甘いのは得意ではないらしい


コーヒーをブラックなんかで飲むから、あんまり寝れなくて隈が出来るんじゃないのだろうか……


そんなことを言えば、さっきのアッパーのお返しが返ってきそうな気がするのでやめておく。





「ユカが作ってくれたお菓子なら食うがな」




「!………」





いつも変態のくせに





「どうした?」





そういうことをさらっと……




「顔が赤いじゃねェか……」ニヤリ




ドキッとしたと言うのは口が裂けても言わないでおこう………




というか




「Σ照れとらんわっ!!!」






やっぱり怒らせる。

アッパーを喰らう。
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