非日常的な毎日

□8.素直になんて………ムリ
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「はい、これ」





「……………」





「お弁当。
ついでだから作った」





またいつものように変態チックな返事が返ってくることを予測し、構えていたが、何故か黙り込むロー。



……………どうした?腹でも下したか??


声を掛ければ"悪いな"と一言だけ呟かれた。


元から変なのに更に変になったのかと思った………そうなったらえらいことだ





「ナミん時もだけどよ、ユカいつも偉いよな!!」




「早く起きて作るなんて
あたしにはできないわ」




「だって売店とかコンビニだったら食品かかるじゃん」





「そりゃ正論だ」




確かにちょっと早起きしなきゃダメなわけだけど。

前の日にある程度は作ってあるし
詰めるだけの作業だからそれほど
大変なわけでもない。



でもキッドが自分で弁当を詰めてるって聞いたときはマジでビビった。


エプロンを付けて料理をするキッドの姿を想像する。




「ププッ」




「Σてめェ人の顔見て笑うんじゃねェよ!!」




「大方、ユースタス屋のエプロン姿でも想像したんだろう」




「Σ何故バレたっ……!」




「Σ当たりかよっ!!」





あたしの頭を叩こうとするキッドを避けつつ、今日のお弁当を口に運ぶ。



そんなパンチじゃ当たらねぇよーだ。



その様子を見てみんなが笑う。


いつも通りの日常に

いつも通りの騒がしい教室の片隅。
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