キセキの軌跡と奇跡

□第4Q
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『…………で、ほんとに何しにきたの?っていうかいい加減はーーなーーせーーー!!!』



「ちょっと待って、久しぶりのゆかっちだから充電しないと!ん〜〜高まるぅぅぅうう」



おい、どこから持ってきたそのセリフ。


好きなの?実は見てたの?





しばらく離さない黄瀬を最初はしょうがないと思い諦めていたが、いつになったらフルになるのやら。


終わりが見えなさそうだったので強制的に引っぺがした。






「実は今度、うちと誠凛さんとで練習試合を組むことになったんだ!だから挨拶も兼ねて誠凛に行こうと思ったんス!こりゃゆかっちにも会わなきゃっ!ってことで会いに来たっスよーーー!」




『え、そのために神奈川からこっちまできたの?……アンタほんと暇人だよね』




「Σゆかっちやっぱ今日酷いっスよ!」





『じゃあ、涼の目的は誠凛に行くことなんだね!目的達成のためには私は不要だね!そろそろ私を離そうか、ていうか帰らせてください』



諦めてはいたが、ここは路上のど真ん中だ。
いつ人が通ってもおかしくない。人に見られたらどうするんだ!知り合いに会うのはなんとしてでも避けなきゃ。



「えっ、俺はゆかっちに案内してもらうんスよーー!」



『は?』



なんだ、何を言っているんだ?

何をさも当然のように言っているんだ?



『……嫌だよ、自分で行ってきな』



「えーーー、ゆかっち俺が迷子になってもいいんスか!?俺、「ゆかっち〜」「ゆかっちどこーー」って叫ぶっスよ」



そう言ってニヤニヤ笑う黄瀬



『はァ〜………もう、わかったわよ案内するから!』




今日は部活には行かないってリコ先輩に言ったのに……
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