非日常的な毎日
□2.友達の友達の友達
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1日の疲れをとるために
お酒を喉に流し込む。
未成年だなんて言ってられっか。
本当に今日一日、疲れた。
学校から帰ってきたら、宅配業者さんがナミと荷物を掻っ攫って行ったのだ。
別れの言葉が
「じゃ〜ねー!あ、明日その子来て朝早いんだから寝坊すんじゃないわよ〜」
には本当に拳が震えた。
というか頭まで震えたわ。
早いよ、全ての段取りが早すぎるわ。
というかこの全ての段取りをあたしが気づかん間にやったのか?
………だとしたらあたしは、どんだけ鈍感……
「………なんて考えてもしゃあないんだっけ…」
もう決まってしまったことだ。
今さらあたしが、どれだけ喚こうが明日もやってくれば、新同居人もやってくる。
というか絶対気まずくねーか?
そりゃそうでしょ、名前も知らないんだよ?
顔もわからないんだよ?
なに?あたしが間違ってる?
17年生きてきた、あたしの人生が間違ってましたか?
「……………ふんぬ〜。ああ、もうやめだっ!!考えても無駄っ!成るように成る!!明日は来るっ!!おやすみっ!!」
意味のない迷走をやめ
一人叫ぶ。
だが今までと違う一人の孤独感。
慣れない真っ暗な部屋に、少しだか寂しさを覚えたユカだった。