非日常的な毎日

□2.友達の友達の友達
3ページ/6ページ





1日の疲れをとるために
お酒を喉に流し込む。


未成年だなんて言ってられっか。






本当に今日一日、疲れた。

学校から帰ってきたら、宅配業者さんがナミと荷物を掻っ攫って行ったのだ。




別れの言葉が


「じゃ〜ねー!あ、明日その子来て朝早いんだから寝坊すんじゃないわよ〜」




には本当に拳が震えた。
というか頭まで震えたわ。




早いよ、全ての段取りが早すぎるわ。



というかこの全ての段取りをあたしが気づかん間にやったのか?




………だとしたらあたしは、どんだけ鈍感……




「………なんて考えてもしゃあないんだっけ…」




もう決まってしまったことだ。

今さらあたしが、どれだけ喚こうが明日もやってくれば、新同居人もやってくる。




というか絶対気まずくねーか?


そりゃそうでしょ、名前も知らないんだよ?


顔もわからないんだよ?



なに?あたしが間違ってる?


17年生きてきた、あたしの人生が間違ってましたか?





「……………ふんぬ〜。ああ、もうやめだっ!!考えても無駄っ!成るように成る!!明日は来るっ!!おやすみっ!!」




意味のない迷走をやめ
一人叫ぶ。



だが今までと違う一人の孤独感。


慣れない真っ暗な部屋に、少しだか寂しさを覚えたユカだった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ