平凡でいたい今日この頃

□ACT.1
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「きりーつ、礼、着席。」

いつものように号令でHRが終わって、友達とくだらない話しで盛り上がるそんな平凡な毎日が俺は気に入っていた。


だが“奴”のせいで俺の平凡の学園生活が恰も崩れ去ってしまった。
もし俺のところに短足の青い狸がいるならば奴の存在を消してやる。
チッ…なんで出来そこないの眼鏡のところに行きやがったんだ。
俺ならば毎日ドラ焼き100個餌でやるのに。

「…なあ!冬真もそう思うだろ?」

「ん?ごめん話聞いてなかったよ。それより僕用事あるから先帰るね。」

今俺のこと白薇冬真様の考えを遮り鼓膜が破れる程の雑音を放ったコイツこそ心の底から抹消したい“奴”だ。
奴こと……………名前は馬鹿太郎だ。

俺はどうでもいいことは記憶に残さない主義だ。
なのでコイツなど馬鹿太郎で十分。
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