short story
□いつも君を
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「セフンー!ノート見せてー」
あーやだ。
またかよー…またセフンかよー……
当たり前だけどさ
☆はセフンのこと好きだし。
わかってる。わかってるよ。
ずーっと前から諦めようとしてる。
親友のベクヒョンにも
「もうやめたら?これ以上好きになったら、チャニョルが辛くなるよ」
俺のことを思って言ってくれた。
好きじゃないと、愛してないと割りきっても。
☆を観察する癖は治らない。
本を落として慌てる姿。
先生に誉められてにこにこしてる姿。
そんな☆を見ていると、嬉しくなるけれど。
「セフンー!一緒に帰らないー?」
「いいよー。あ、帰りコンビニ寄らない?アイス食べよ!」
「奢ってくれるならいーよ!」
「はぁ?!…しょうがないなー。早く行くよ?」
「ちょっ…!待ってよ」
こんな会話を聞いたりすると
胸が痛む。
もしも☆がセフンといざこざがあって、辛そうにしていたら俺は側にいる。
奪おうとはしない。
少しだけ観察させてくれればいい。
いつも君を
観察中。