long story
□それでも愛されたいと思うのは
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「ジョーンイーンくーん!」
大きな声でそう呼べば
「うっさいな、ここ廊下だよ?」
振り向いたジョンインくんの、綺麗で澄んだ瞳に私が映る。
だって、会いたいし。彼女ではないけれど。
「ふふ。でも来てくれた!」
私が開き直れば
ふぅっと息を吐き
「用がないならもう行くから」
くるりと向きをかえて歩き出すジョンインくん。
そうだよね。練習しなきゃだもんね。
やっぱり、遠い。
私の存在は
貴方の迷惑になってる?
ジョンインくんは
大人だね。
私は
子供のまま。
いつになったら
貴方に追い付くことができる?