ブック集
□深層心理
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ゴンは、とある小さな町の、公園のベンチに座っていた。
大きな木の下で木陰になっている、比較的涼しい場所だ。
今年はものすごく、暑い。
キルアは、見た目
「偶然だねェ◆」
ヒソカは、ゴンに会うたびそう言った。
キルアは、見た目通りに暑い夏は苦手らしい。
ほんとは親父と兄貴に、これ以上の灼熱地獄のなかへ放られたこともあったんだぜ、と言いながら、ホテルのエアコンの温度を22度に下げていた。
ゴンは人工的なエアコン冷風が少し苦手だった。
なら、木陰にいるほうが気持ちがいいと思うんだけどなぁ。
キルアにはアイスを買ってくるといって、ホテルを出た。
しばらく歩くとこじんまりした店があり、アイスの売り場につくとレモンシャーベットにするか、カップのクッキーアンドチョコにするか迷った。