短編


□Ti Amo
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ふわっ、と急に背中にぬくもりを感じた







「えっ…?」








この香り…一度も忘れたことがない






ツっ君の香り…







「ただいま、京子」



「っ…おかえりな、さい…ツっ君…」







ツっ君のほうを見ると、すごく変わっていて驚いた






4年前よりも背も伸びて、体もがっちりして、声も低くなって…






とても…とてもかっこよくなっていた







「…4年も…待たせてごめん…でもこれからはずっと一緒にいれる。京子を必ず守る」




「ツっ君…」



「だから…














…俺と結婚してくれる??」




「っ…」








ツっ君は、ポケットから小さな箱を取り出し、開けて見せた



箱の中には大きなダイヤモンドのついた指輪が入っていた








「…返事は?」




「っはい!!」




「…よかった」







ツっ君は微笑みながら指輪を取り出し、私の左手を手に取り、薬指にはめてくれた





そして、私の耳元で







「…Ti Amo」








っと言ってくれた







「京子は?」








と言われたので、ツっ君と同じように耳元で








「Ti Amo」








と言った





そう言った直後、ツっ君は私を抱き寄せ、深い深いキスをした


























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