mein
□最後に...
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『私...』
コ「....ん?はぁ?」
『だから、私が犯人』
コ「はあ!?お前っ、苦しそうに...っ、」
『演技してたの。でも引っ掛かってくれて嬉しいな』
コ「お前...どれだけ心配したと思ってんだよ!」
『ごめんね』
コ「犯人の声は!」
『ボイスチェンジャー使って私が電話した』
コ「...じゃあ、何ともないんだな?」
『うん』
コ「無事なんだよな?」
『うん』
●●の言葉に安心し、ドサッとその場に座り込む。
一気に疲れがきた気がする。
俺は大きな溜息をした。
コ「...はぁ〜...ったく、もうこんな真似すんじゃねーぞ」
『うん、ごめんね』
コ「しかもこんな深夜に...」
『そう、それよ』
コ「は?」
『どうしても今じゃないといけなかったの』
そう言うと彼女は立ち上がって机の裏に行き
何やら小さな袋を持って再び俺の前に来た。
そして時計を見てから俺と目線を合わせる。
『23時52分...』
コ「...?」
『お誕生日、おめでとう。コナンくん...
新一...』
コ「...そういや、そうだったな」
『私の前にたくさん祝われたでしょう?』
コ「そうだけど...オメーがこんなことすっから焦って忘れたぜ」
『へへっ。私、今年は一番最後に祝いたくって。だからどうしてもこうするしかなかったの』
コ「んなの、家に泊まりに来いとか深夜23時に家に来いとかメールすりゃいいだろ....」
『他の人が祝う時間は奪いたくなかったし、夜は危ないから蘭が外に出してくれないでしょ?だったら事件っぽくして、どうしても来なきゃいけない状況作ったほうが、ね?』
コ「...っとに」
●●がこれだけ考えてとった行動なら、これ以上怒れねぇだろーが。
こいつの考えや行動には毎回驚かされっけど、でも、愛されてんなーって思う。
コ「●●、」
『ん?』
コ「...ありがとな」
そう言って●●の頬にキスを落とす。
コ「最後まで、最高の誕生日だったよ」
『...うん!』
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