短編夢:長編番外

□クリスマス
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「もしもーし、オレオレー」

『あん? ああアリーチェか。どうしたんだこんな夜中に……ああ、イタリアは夕方の5時か』

「あっ、ごめーん時差考えてなかったー♪ でも、私はアリーチェじゃなくてアリス! もう、間違えないでって言ってるでしょプンプン!」

『切っていいよな』

「ボケ始めたのはお前じゃねーかよ怜。オレだって自分が気持ち悪かったわ」

『うわぁ……気持ち悪いって言われたかったんだこいつ…』

「てんめぇブチ犯す」

『あっ間違えた。お前はあれか。いつだったか宮地さんに踏まれててバッシュ舐めそうになったんだもんな』

「どっから出たその情報。カズか、カズなのか、カズなんだろ」

『落ち着けよ』

「ったく困るよなぁ。俺はSが一周回ったMだから、攻めも受けもどっちでもいけるっつーの」

『伝説の勇者はここですこいつです』

「にゃははは」

『で? まさかこんな丑三つ時に電話してきやがった理由が、変態プレイしたかったとかじゃねーだろな』

「なわけないっしょ、お前さん。あと2週間でクリスマスだぜ? 12月25日、イエス・キリストの聖誕祭!」

『ああ……そうか。もう俺らも高校卒業したし、ウィンターカップもねえもんな』

「そーそ。ここ3年、みんなで集まってクリスマスなんてやってなかったろ? 大会と受験でな。ハロウィンはあれからすっかり定番化したけどさ」

『クリスマスねぇ……ま、黄笠と高緑以外はみんな非リア充だし。バイト入ってねー限り大丈夫か』

「うっし! お前は海常OBのみなさんに声かけてちょ。俺は秀徳OBに声かけるから」

『あ、笠松さんのサンタ服はミニスカニーハイブーティでよろしく。真太郎はロングスカート黒ストッキングで。網タイも可』

「………お前ってやつは……お前ってやつは…!」

『なんだよ』

「鼻血出た」

『ふけ』
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