FT

□ナツグレ
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「うあー!!」

大きな叫び声が響きわたる。

「うるせぇよ、ナツ」

淡々と別の声が答える。

「あぁ、だってよ暑いんだよ!!お前は涼しそうで良いなぁ!!」

そう言ってナツはグレイの背中を叩く。

「いってぇ…んだよ、クソ炎!!」


氷を手に現したグレイはそれでナツを攻撃する。

「やったなぁ…!?」

逆にナツは炎を現して二人は殴り合いを始める。



「まーたやってるよ…」

「ああ、飽きないなぁ…」

ギルド内でそんな呟きが毎日のように聞かれる。

そんな声に耳も傾けず喧嘩する二人。



その喧嘩が終わったのはそれからかなり後だった。

「はぁ!!クソ炎クソ炎クソ炎!!」

「黙れ!!」

ナツが殴りかかろうとした瞬間、

「おい!!喧嘩は止めろといつも言っているだろう!!」


その声のする方を見ると、案の定エルザが仁王立ちしてこちらを睨み付けていた。


「よよよよう、エルザ!!汗」

「俺たち今日も仲良しだぜ汗汗」


「何が仲良しだ!!」

喧嘩を誤魔化す二人にエルザの拳骨が落ちてきた。

『ふがっ!!』





「クソ炎が…お前のせいだからな…」

「俺は悪くねぇ…!!」

「…」
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