FT
□ナツグレ
1ページ/3ページ
「うあー!!」
大きな叫び声が響きわたる。
「うるせぇよ、ナツ」
淡々と別の声が答える。
「あぁ、だってよ暑いんだよ!!お前は涼しそうで良いなぁ!!」
そう言ってナツはグレイの背中を叩く。
「いってぇ…んだよ、クソ炎!!」
氷を手に現したグレイはそれでナツを攻撃する。
「やったなぁ…!?」
逆にナツは炎を現して二人は殴り合いを始める。
「まーたやってるよ…」
「ああ、飽きないなぁ…」
ギルド内でそんな呟きが毎日のように聞かれる。
そんな声に耳も傾けず喧嘩する二人。
その喧嘩が終わったのはそれからかなり後だった。
「はぁ!!クソ炎クソ炎クソ炎!!」
「黙れ!!」
ナツが殴りかかろうとした瞬間、
「おい!!喧嘩は止めろといつも言っているだろう!!」
その声のする方を見ると、案の定エルザが仁王立ちしてこちらを睨み付けていた。
「よよよよう、エルザ!!汗」
「俺たち今日も仲良しだぜ汗汗」
「何が仲良しだ!!」
喧嘩を誤魔化す二人にエルザの拳骨が落ちてきた。
『ふがっ!!』
「クソ炎が…お前のせいだからな…」
「俺は悪くねぇ…!!」
「…」