青祓魔師
□勝呂雪男志摩
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「はい、と言うわけで今日の授業は終了。」
チャイムと同時に祓魔塾の雪男は言う。それに合わせて号令がかかり、挨拶をして雪男が立ち去ってから席につく。
「あーっ!!わかんねー!!」
「どうしたの燐?」
「しえみぃー…さっきの、問題わかるかぁ?」
机にぐたーと伸びた燐はしえみの方を見て眠そうに欠伸する。
「解ったけど燐は寝てたから…」
「仕方ねぇだろ、眠いんだよ…」
しえみが苦笑いして答えるとそれに対して燐は再び欠伸をして答える。
「燐、ここじゃなくて家で寝てこなきゃ…汗」
「寝かせていて良いんじゃないですか?疲れているみたいだし…」
しえみが起こそうとすると子猫丸が机に突っ伏して寝ている燐を横目で見ながら言った。
「そうかな…汗」
「そうですよ」
子猫丸がニコッと笑い大丈夫です。と言うとしえみも起こすのを諦めた。
「そういえば…勝呂くんと志摩くんは?」
「ああ…それなら大丈夫ですよ。二人そろってトイレに行くと言っていましたから」
何かを隠そうとしている素振りにしえみは疑問を覚えたが特に深く追求はしなかった。