小説

□にゃんですとっ
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「グリーンのバカ!!バカグリーン!!うわぁぁっ」

「あらレッド、夫婦喧嘩でもしたの?」

マサラタウンに響く馴染み深い声、レッドとブルーはそこにいた。

「聞いてよブルー!!」

ブルーは、いつも以上に騒ぐレッドをジェスチャーで宥めながら、半分流しで話に耳を傾ける。

話を聞けばこうだ。
レッドは今日、グリーンを驚かせたくて何故か猫耳をしてトキワジムに行ったのだが、グリーンは何も反応を示さなかったらしい。レッドにしても猫耳は相当恥ずかしかったらしく、反応が無かったことに羞恥心が膨れ上がり、今に至る…と。

「逃げ出してきたのね」
「う、うん…」
「だから今も猫耳してるのね」
「うえっ!?あ、え、」
「ふふっ可愛い」

ブルーは、なんだそんなコト、と、話も大したことではなかったので適当に受け流し、外し忘れたその猫耳を弄って楽しむ。

「でもアタシは…」
「ん?」
「グリーンは無視した訳じゃ無いと思うんだけどなぁ」
「……え?」

すくっ
ブルーが立ち上がると、つられてレッドも立ち上がる。あら可愛い。いやそうではなく。

「ほら、あの子ムッツリさんだから」

ニイィッと悪戯な笑みを浮かべながら、彼女はそう言った。










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