ごみ
□鳴
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切れる呼吸、
頬を伝う血。
意識して息を吸っていた。
一息ごとに体が、大きく傾く。
転げたら、たぶんもう起き上がれない。
左足が動かない。
重しを引きずってるようで、出血死なんてことにならなければ、もうとっくに捨
てているのに。
前へ前へ、大きく息を吐いて、屍体を踏んで、それも気付かずに、進む。
あの人が待っているのだ。
僕は帰らないわけにはいかない。
立てる歩ける呼吸ができる、
まだ大丈夫
もう少し歩ければ、あの腕の中へ。
ケロロとかのも戦場シリーズで書きそう。