New crescent
□エイプリールフール
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ワンピース高等学校
そこは、いろいろな学科があり最近出来た高校の中では
文句なしのトコロだ。
普通科、看護科、保育科、製菓科、電気科、電子情報科……………
など、いろいろだ。
『ナミー』
「何?***」
『あのさ……ナミ。』
意を決したように、顔を上げる。
そしたらナミは、だから何よ、と言って私の方をみる
今だ!
『ナミのことがずっと嫌いだったの』
「そりゃどうも」
『本気だよ、ナミなんか大す…大ッ嫌い』
「あたしもよ、***。大好き」
あぁ、ナミには通用しないのか………
『分かってたの?』
「今日、エイプリールフールでしょ?」
『うん!ナミ、さっきの嘘だからね?大好きだからね?』
「分かってるわよ!その言葉、彼に言ってあげなさい」
そういってナミが指さした方には、私の彼氏………ローが立っていた。
『ごめんね、行ってくる!』
そう言って、走ってローの元へと行く
「アイツはいいのか?」
『話終わったから大丈夫、どうしたの?ロー』
「あぁ、今日は一緒には帰れねェから一人で
帰れ」
『…分かった!』
「じゃあな、それだけだ」
『うん、じゃあね』
「ぁ、ロー♪」
「お前か…どうした」
「あのねー!ーーー」
なんだ、この男。
いや、仮にも私の彼氏だけど。
私の目の前で知らないケバい女の人と腕組んで歩いてるよ…
私だってまだ手を繋いだことないのに
『っ…』
「何アレ…気にしないのよ、***」
『…うん。そうだね…!』
気にしない、だなんて無理だよ。
愛されてるって自信はあった
口では言わないけど、行動がそう言ってたから。
だけど、ソレは芝居でもできるんじゃないかな?
ローなら上手そうだよね。
だなんて考えてしまう私は、彼を信じていなかったってことなのかな……?