Shooting star

□Shooting star...壱
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いつもの毎日をおくっていた。



朝起きて、朝稽古して、飯食って、用意して、着替えて、学校に行く


まぁ、珍しいコトがあったと言えば……
今日はヤンキーに絡まれなかったことだな。






 『おはざまーす』

先生「おぅ、おはよーっておい」

 『何ですか』

先生「堂々と遅刻するんじゃない!するならコッソリバレないようにしろ!」

 『なるほど。ってそれじゃ駄目っしょ!!』




先生の見事なボケに突っ込んだら、突っ込み方が甘いと言われた。
こんな先生どこにいる。
生徒が遅刻したのにボケで対応する奴が…………
現にココにいるが…………


とりあえず、先生としばらく話して教室に入った。

あたりまえのように、変わらぬ日々を送っていた。

学校がおわり、親友の紅葉(クレハ)と帰っていた。




紅「聞いてよ煌!!」

『おう、聞いてる』

紅「エースが死んじゃったのー!黒ヒゲこの野郎ってね!」

 『おーそうだな…この野郎だな』



紅葉はワンピースのポートガス・D・エースって言うキャラが大好きらしい。
最近は、何か分からんがト……トラ……?
まぁ、トラなんちゃらも好きらしい。



 『で、エースってのは…』

紅「ん…完璧に。私に最強の力があってその場にいたら、絶対助けたのに…」

 『……じゃあ俺はお前を助けなきゃな』

紅「!意味ないじゃん?私はあんたがいなきゃ楽しくないの!」


そういって涙目になってきた紅葉に悪ィ!!って謝れば
少し間を空けつつも、許す。と言ってくれた。




紅「でもさ、煌」

 『あ?』

紅「もしトリップとかできたら……どこ行きたい?」

 『どこでもーてか、非現実世界すぎだろ』

紅「もしもの話し!!!私なら間違いなく…迷いなくONE PIECEの世界だなー!」

 『ほー。じゃあオレもそこかな』

紅「…なんだかんだいってあんた私が好きだよね」

 『嫁に行けなかったらもらってやるよ』

紅「頼りにしてるわ」

 『ん』






普通にはなし、いつもどおり帰っていったハズだった。


だけど





紅「じゃあまた明日」

 『おぉ』




紅葉に向かって手を振っていた。
そしたら、なんか分かんねェけどスッゴイ嫌な感じがして……
後ろを振り返る。

なんということでしょう。
車が猛スピードでこっちに来るじゃねェか。




 『(ぶつかる?)紅葉!』

紅「え――?」




車はスピードを緩める気がないらしく逆に加速してきた。
紅葉はなんかスッゲェお気楽で……
こっちを見ずに歩いていく



 『チッ))紅葉』

紅「何?」


脇道がきたので、そこに思いっきり紅葉を押した。



紅「キャッ!?」

 『…』

紅「痛…ちょ!何す『悪いな。お前は生きろよ』は?ちょっ…」



横をチラッと見たら、もうすぐそこに車は着ていた。
あと数秒だろう。

残り数秒、何ができる?

……ここは早口で言っておこう。


 『じゃあな親友!!』

紅「!」



そういって微笑んだ瞬間、ドンッという鈍い音と何かが軋む音がした。
痛いってもんじゃぁない。
むしろ、痛みが分かんねェ。


落ちていく途中、紅葉がこっちに急いできてオレの名前を呼んでいた。
携帯で警察に連絡して、救急車まで呼んでくれるのか?
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