Shooting star

□Shooting star...弐
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と……とらふぇ?

……まァ、ローとやらの海賊団に捕まえられて数日が経った頃。

久々に船長のト……ローとやらがきた。






 『…いつまでこうするつもりだ?』

ロ「お前を人買いに売るまでだ」

 『は?最悪だなお前』

ロ「なんとでも言え…それとも、ここで雑用か何かするか?」

 『そっちのほうがまだマシだな』

ロ「……正気かお前」

 『何が』



オレは当然ムスっとする。
だって、お前が誘ってきたんだろ?!
なのに、なんで正気じゃないみたいに言われなきゃなんねぇの!?




ロ「クククッ…お前なかなか気に入った」

 『そりゃどーも』

ロ「信じられていないのにこの船で雑用をし…もしもがあれば即座に殺されるぞ」

 『別に…この世界に来た時から承知の上だし……それにオレ、助けなきゃなんねェ奴がいるし』

ロ「ほう……初耳だ」

 『初めて言った。…だから、そいつを助けるまでオレは死んでも死なねェ。幽霊にでもなって助け出す』

ロ「無謀だな」

 『知ってるさ』

ロ「……おい、ペンギンを呼べ」

 「え?でも船長…」

ロ「バラされたいのか」

 「いっいえ!今すぐ呼んできます!!」

 『俺様?』

ロ「ばらすぞテメェ」

 『ご冗談を』







なぜか、ここにもうひとりの誰かを呼ぶらしい。
てか、ペンギンってどうよ。
海じゃん。
おもっきし海じゃん!!!!!




 「なんですか、船長」




期待はずれだァァァァァア!!

可愛らしいの想像したのに!!!







ロ「今日からこいつ、下っ端としてこの船におくぞ」

 『「は?」』




おいおい。
まさにご冗談はおよし!!!!

おもっきし声かぶったじゃないか。





 「ですが船長、まだ信用しきれてませんよ」

ロ「なにかがあれば殺せばいだろ」

 「なにかがあっては遅いのです」

 『そうだぜ…俺なんかを船に置いてていいのかよ』

ロ「じゃあお前はどっかにでも流すか」

 『は!?それは困る!』

ロ「ならオレの下っ端決定だ」




クソ!!
コイツすげぇニヒルで笑ってやがる!!
ペンギンとかいう奴は頭抱えて思いっきりため息ついたしよ!!!
なんだよ!!!!
てか、うまくいきすぎてねぇか?!





 『…信じられん』

ロ「お前は馬鹿か」

 「ハァ……」

 『どうすりゃいいんだよ…うまくいきすぎだろ』

ロ「……いいか、一つだけ言っておいてやる。この船での船長命令は絶対だ」

 『…………わぁーったよ!!観念すればいいんだろ!?』

ロ「少しは賢いようだな」

 『(ウゼェェェエエ!!!)』
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