Full Moon

□白ひげ海賊団
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空中を純白の羽を羽ばたかせながら飛んでいるのは“死神の使者”モミジ。


大海原を飛んでいると、一隻の大きな船があった。
先頭が真っ白で大きな船はあの超人を連想させる。


その先頭に立つと、平隊士らが騒ぎ始めいずれ隊長達もが出てきた。

隊長達は最初何事かと緊張感のある顔だったが私を見てからは安心したようだった。

 『お久しぶりです、みなさん』

ハ「元気だったんだね」

 『はい。ハルタさんもお元気そうで』

ハ「まあね」

 「何事だい…お…来たねい」

 『お久しぶりですね。マルコさん』

マ「待ってたよぃ…モミジ」

 『白ひげさんの容態はどうですか?』

マ「まあまあだい。…オヤジのとこへ行くぞい」

 『はい』


白ひげ海賊団との関係は曖昧なものだが、お互いに助けたり助けられたり…
持ちつ持たれつの関係だ。
白ひげさんから、「家族にならねぇか」って言われたこともあるけど私は丁重に断った。
否、断り続けている。


マ「オヤジ」

白「入れ」


――ギィ


常人よりはるかに大きい体のため、扉も大きいものだ……
何度来てもなれない場所だなぁ…ここは


 『お久しぶりです。白ひげさん』

白「モミジじゃあねェか。やっと来やがったな」

 『遅れてすいません。ルーキーに絡まれてまして』

白「グララララ!!オメェを知ってなお挑んでくるたぁ余程馬鹿なんだろうな!!」

 『なんだか最近、懸賞金がまた上がったせいで海賊刈りやら七武海に入りたがってるルーキーたちに追い回されるんですよ』

白「大物になったな」

 『いえ、白ひげさんの足元にも及びませんよ』



たわいもない話をしてから、本題に入るのが白ひげさんと私。
緊急だったらお互いに必要なことしか言わないけど…緊急じゃ無いから、まぁいいやって感じですね。


白「本題に入るが…」

 『はい』

白「こないだオメェが来たときに渡した情報があるだろ」

 『はい…』

白「あれに付け加えだ」

 『付け加え?』

白「あぁ。マルコ」

マ「こないだ、ルーキーの情報が欲しいって言ってただろい?それに付け加えでだない」

 『はい…』

マ「最近急速に名を上げ始めた海賊団があるんだい。その海賊団は“スペード海賊団”船長の名前は…“ポートガス・D・エース”」

 『スペード海賊団…ポートガス・D・エース…』

マ「丁度お前と同じ年齢だよい」

 『17歳ですか…』

マ「また他に情報が入ったら教えるよい」

 『ありがとうございます。…それにしても、白ひげさん。この間より1本管が増えてますよ』

白「細けぇこと気にすんなァ!」

 『体調には充分気をつけてくださいね。酒は百薬の長と言いますが、量が多いと毒ですよ』

白「わかってらぁ」

 『分かってません。いいですか、あなたが倒れたら貴方の自慢の息子さんたちが悲しみますよ』

白「耳にタコができらぁ」

 『もう…私は本当に心配してですね…』


恩人である白ひげさんにはいつまでも健康でいてほしいがゆえ、いつも口うるさくなってしまう。
ソレを白ひげさんとマルコさんはわかっているから、優しい笑顔で聞いてくれる。
が、白ひげさんは綺麗に避けている。


白「オメェ…ホントにオレの娘にならねぇか」

 『…まだ、その時ではありません。やるべきことがあります』

白「いつもそれだなぁ!グララララ!!」

 『すいません…』

白「オレの気持ちは変わらねぇ!オメェが来るたびに言ってやらァ!!グララララ!!!」

 『そういってもらえると嬉しいです』



大恩人の白ひげさんに手を出そうとしている人は例え一般人でも許さない。
守り抜いてみせる。と心に決めている。
が、まだ娘にはなれない。
もう少し、もう少しでも強くなって……必ず白ひげさんを守れるようになってから…
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