Full Moon

□過去の残像
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私の腕に、白ひげマークが彫られて少ししたころ。


私は今、甲板にいる。
だいたい、夜中の二時ぐらいだろか。
キラキラと輝く無数の星たちを眺めていた。

そのとき


エ「 モミジ!」

 『…何か用でも?』

エ「あのよ、コレ。」



そういって見せてきたのは、小さい頃にプレゼントしたあの首飾り。
それはまだ輝きを失っていなかった。



 『なつかしいです』

エ「コレ、今じゃオレのお宝なんだぜ。…あん時言えなかったけど…ありがとな」



そう言って優しく微笑むポートガスは、ほんのり頬が赤い。
…恥ずかしいなら言わなければいいのに。

そんなに昔のこと言われても困る……



 『昔のことなので』

エ「昔のことだけどよ…くれたのはお前だろ?」

 『そうですが…』

エ「だからモミジに礼を言うんだ!本当にありがとな」

 『…はぁ』

エ「な…なんで溜め息こぼすんだよ」

 『…私はアナタと極力関わらないようにしているんです』

エ「え」


急にシュン…となったポートガス
あの頃より、表情豊かになっている。
私が出て行った後、いろんなコトがおきたんだろうな…
だって、あの子
が今じゃこんなにも男らしくなってるんだもの…


 『ですが…ある意味、安心です。』


アナタが変わっていないことが


エ「?」

 『これからも、そのままでいてください。皆のために…』

エ「は?何言ってんだよモミジ…」

 『クスッ…ナイショです』

エ「っ///!」

 『?では、そろそろ寝たらどうですか?』

エ「み…見張りなんだ!今日は!!」

 『変わりますから。では』


まだ、外にいたい気分。
今日は何か嫌な予感がまだするから。
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