Full Moon

□記憶の欠片
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マ「…で」

 『………』

マ「ハァ))マジかよい…なんてこった」

ハ「じゃあ……記憶が、なくなってるわけ?」

イ「まさか…あの光のせいなのか?」

ビ「うぅむ……」

 『あ…あの…』

エ「どうした?」

 『ここ…は、どこですか…?私…その……』



この人たちの前で、言ってもいいのだろうか?
私が“悪魔の子”だなんて……
なぜかわからないけど、逃げられたんだ。
また逆戻りになること、したくない……!!



マ「…大丈夫だよい。安心しろい」

 『ビクッ))』

マ「オレたちはお前に害を加えるつもりは毛頭ないよい」

イ「安心しな、モミジ」

エ「なァ、思ったんだけどよ」

ハ「なにをさ」

エ「自分の名前とか…わかるのか?」

 『………私…ですか?』

「「「「「うん(よい)」」」」」



みんなして私に注目している。

……怖い。
助けて…おじさん。





 『ッそ…の……』

エ「…無理はしなくていいぜ」

 『!』

エ「…自分の名前、わかるか?」

 『……モミジ』

エ「あぁ、そうだ。じゃあ…俺らが、ここがどこだかわかるか?」

 『貴方方のことは、知りません……でも、ここは海の上…ですよね…?』

エ「そうだ」

マ「じゃあ、自分の年齢はしってるかよい?」



質問攻めにされて少しタジタジの私に気がつかないのか
みなさんは期待の眼差しで見てくる



 『年齢…は……確か……何年経ったっけ…4年?あ、10歳です』

エ「そうか、10歳………え?」

マ「…なるほど」

ハ「年齢は、今までの記憶を忘れてるんだね」

イ「面倒なことになったな…」

エ「10歳…?」

 『はい、10です………あの、あなたがたは…?』

マ「オレはマルコだよい」

ハ「オレはハルタだよ」

イ「イゾウだ」

ビ「ビスタ、だ」

エ「…エース……だ」

 『えと…マルコさん、ハルタさん、イゾウさん、ビスタさん、エースさんですね…』

エ「ッ…」



ずっと、苦しそうな顔をしている。
私、やっぱり何かをしてしまったのだろうか?
やっぱり、いるだけで迷惑かけてしまう…?



エ「…なァ、俺のこと、覚えてねェか?」

 『え…?』

エ「2歳の「エース」…なんだよマルコ」

マ「一気に聞いてもモミジが困るだけだい」

エ「っ……すまねぇ」
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