Full Moon

□さようなら、
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 『ここ…どこですか』

 「いずれわかる…クククッ…お前、いつまでその演技をしているつもりだ」

 『演技…?』

 「大概にしやがれ…見下してんのか?あ!?」




そう言った男は思いっきり右手を引き私を殴った。
私は左手で拘束されているからよけれないし……
何より、怖い





 『ッう…』

 「…どうせお前は生死問わず……だもんなァ」

 『…?』

 「だが亡くすのは惜しい……そうだ…おい死神」

 『死神…じゃない』

 「生意気言ってんじゃねェよ。…お前、オレの下につけ」

 『え…?』

 「そしたら殺さねェ……どうだ」

 『ッ………』




コイツの下についたら、白ひげのみんなとはお別れになるだろう……
それは、絶対にいやだ。



 「そして…白ひげにももう手は出さねェよ」

 『!!』



嘘か本当かはわからない。
けど………私が、コイツの下につけば………
みんなは少しでも安全な航海を出来る?



 「オレたちはお前に害を加えるつもりは毛頭ないよい」


 「安心しな、モミジ」


 「オメェも、オレの自慢の娘だ」


 「…ここは、世界最強の“白ひげ海賊団”だぜ?負けるわけねェだろうがハナッタレ」


 「あぁ。優しい…それに、おっちょこちょいだ」





 『ッ…』

マルコさん……白ひげさん………


エースさん…ッ!!



 「どうする」

 『………仲間に、なります』

 「ニヤッ)聞こえねェ」

 『ッ…仲間に!私を、仲間に入れてください…ッ』

 「…大歓迎だ。早速お前には働いてもらおう」

 『…ッはい……』




これで、守れるんですよね?


何かを失わなければ……いけないのなら。

私と何かを天秤にかけなければいけないのなら………



迷わず“何か”を私はとります。


だから




 『さよなら
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