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□彼女には敵わない
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※大学生番長×高3直斗。


「こら、また俺の服を勝手に着て…」

最近、直斗は俺の服を寝間着代わりにする。
直斗がいつ泊まりにきてもいいように、ちゃんとパジャマも用意しているのに…。

「…ダメですか?」

ソファーの上で両足の膝を立てながら座っている状態で直斗は俺を見上げる。
うっ、可愛い。
小柄な直斗がサイズが全く違う男物の服を着るとかなりぶかぶかでワンピースみたいになる。
そんな直斗の姿は可愛いが…目のやり場に困る。

大きめのトレーナー1枚を着ている状態の直斗が屈むと彼女のふくよかな胸が見える。
今は、むき出しになっている綺麗な両足を揃えて座っているが、動きに注意しないと下着が見えそうだ。

「い、いや、ダメとは言わないけど…何で最近俺の服を着るのかなと思って…」
「…貴方の服を着ると安心するからです」
「?安心?」
「最初はその…貴方がいない寂しさを紛らわす為に貴方の服を着てみたんです。そしたら、その服から貴方の匂いがして…それからよく眠れるようになったんです。まるで…貴方に抱きしめられているみたいに…」


恥ずかしくなったのか、直斗は赤くなった自分の顔を隠すように膝に顔を埋める。
ああ、もう!

「せ、先輩!?」

彼女の隣に座ると彼女の体を抱きしめる。

「…そんな恰好であんまり可愛い事言うなよ」
「えっ?」
「俺の理性が持たない。襲いたくなる…」

直斗に無理をさせたくなくて、ずっと我慢していたのに…直斗はそれを知ってか知らずか、時々俺の理性を試すような事をしてくる。

「い、いいですよ。どうぞ」
「…えっ」

俺の膝の上に直斗は乗っかると、俺の肩に手を置き、顔を近づける。

「…我慢しないでください」
「っ…!?」

耳元でそう囁かれ、保っていた理性が一気に切れ、彼女の唇にキスをする。

「ん、んんっ」
「まさか、直斗の方から誘ってくるとは思わなかったよ」
「だって…こうでもしないと先輩してくれないじゃないですか」

唇を離すと、直斗は少し潤んだ瞳で俺を見上げる。

「…直斗も我慢していたのか?俺がいない夜は、俺の服を着て、1人でいやらしい事でもしていた?」
「そ、そんな事…あっ…ああ」

トレーナーの下から手を入れ、体を撫でまわすと直斗の口から小さな喘ぎ声が漏れる。

「…誘ったのはそっちだからな。今夜は寝かせないから」
「…朝まで先輩にいっぱい、ぎゅっとされたいです」

俺の言葉に嫌がるどころか無邪気に笑う直斗を見て、一生この娘に勝てないような気がした。
でも、負け続けてもいいかな。そう思ってしまう位、自分は直斗に心底惚れ込んでいるから。

END
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