garbage box

□似ている
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「……(ジーッ)」
「……白鐘」
「何ですか?堂島さん」
「…さっきから、俺の顔を見てどうした?…俺の顔に何かついているか?」
「あっ、す、すみません!」
「いや、別にいいんだが…あんまりじっと見られると落ち着かない」
「その…堂島さんと先輩って…本当に似ているなぁと思いまして…叔父と甥だから、当たり前なんですけど…」
「まあな…姉貴…あいつの母親からは顔だけは俺の若い頃にそっくりだと言われていたよ」
「そうなんですか?ふふっ」
「どうした?」
「いえ、なんでもありません」
「?」

今は、優しげな顔だちをしている先輩が、何年後かに堂島さんのような男らしい顔立ちになるのかなと思うと、将来が楽しみだなぁ。

大人になった恋人の姿を想像し、直斗は顔を赤らめた。



END
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