garbage box

□リップ
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「直斗の唇って綺麗な形をしているよね」
「そ、そうですか?」
「うん、小さくて可愛いし、色もピンク色で…美味しそう」
「あ、あの、せ、先輩!」
「んっ?」
「か、顔が近いです」
「うん。だって、直斗の唇があまりにも綺麗だから…キスしたくなる。…してもいい?」
「えっ、や、あの…」
「はい、時間切れ」
「んっ、ん」

何度もキスをされて、はあと息をついたら、先輩が最後に僕の唇を舐めるとにっこりと笑った。

「ごちそうさま」
「っ〜〜〜」

恥ずかしかったけど、彼に唇の事を褒められて嬉しかったから、彼が褒めてくれた唇を綺麗に保つために、その日、僕はリップクリームを買った。

END
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