P4(short)


□Lover's Promise
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「なんかこういうのいいな」
「えっ?」
「こうやって、手を繋いで、さっきみたいな会話をしながら、同じ家に帰る事が……」
「そうですね」
「夫婦みたいだと思わない?」
「!?」

た、確かに一緒にジュネスで買い物をした時、そう思いましたけど……。
でも、彼も同じ事を思ってくれたのが、嬉しい。

「これからも、ずっと……おじいちゃん、おばあちゃんになっても、こうやって手を繋ごうな」
「な、なんか今のプロポーズみたいですよ」
「そのつもりだけど?」

彼は、さらりとそう言う。

「な、何を言っているんですか!?僕たちはまだ学生ですよ!」
「そうだけど……でも、将来の約束をする位いいだろう?」

そう言うと、総司さんは、僕の薬指に口づける。

「返事は?」
「っ〜〜」

予期もしなかった彼からのプロポーズ。

彼が僕にしたように、僕も彼の薬指に口づける事で答えを返した。


END
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