長編
□惚れてもいいですか
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朝のHRも終わり、早速隣にいる奴に話しかける。
『よぉ、アンタ伊達政宗って言ったなぁ?』
俺が伊達に話しかけた刹那、周りがざわめき始める。
そして俺と伊達からそそくさと視線を外す奴が続出。
俺に目付けられた奴が毎回どうなるのか、こいつ等は知ってるから。
「Yes.」
短い返事をして、伊達はチラリと俺の顔を見る。
『校門の前にたまってた奴ら倒したってマジか?』
「Disturbance…だったからな。」
『あぁ?てめぇ何言ってやがるか全然わかんねぇよ。
まぁいい。実はあいつ等俺の大事な子分だったんだわ。』
「…。」
伊達は黙ってこちらを見たままだ。