長編
□惚れてもいいですか
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「女の子じゃなかったけど、スゲーカッコイイ奴だな!元親!」
『あ、あぁ…』
よく見ると本当に綺麗な顔立ちしてやがる。
周りの女子の目は早くもハートマークになっていた。
「転校生。名前と軽い自己紹介してくれ。」
「山形から来た、伊達政宗…です。よろしくお願いしま、す。」
普段敬語に慣れてないのか、カタコト言葉になっている。
確かにイケメンだが、この伊達ってやつの眼光は恐ろしく鋭い。
今まで喧嘩ばっかやってきた俺にはわかる。
こいつ山形で頭はってたな、と。
「席はあの紫の学ラン着た奴の隣だ。」
片倉先生が俺の方を指差し伊達に説明する。
『え…?』
いや、今普通に…
え?俺の隣?
セキトナリ??
『マジかよ…。』
驚くしかなかった。