短編

□綺麗な花には
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『あ"ー!やってられっかよこんな量!!』


俺は目の前にある大量の紙切れを全力でぶん投げた。

仰向けに寝転がり天井を見上げる。


「はぁ…またですか政宗様…。」



俺の雄叫びに、何事かと駆け付けた小十郎は溜息を出す。

以前にも大量の紙切れを撒き散らした事があって、それを小十郎に全て拾わせた思い出があった。


『お前ばっか木刀握ってるのはおかしい!Why!?』
「政宗様がそうなる程ほったらかしてたからでしょう。」
『こうなりゃお前も手伝え。』
「なっ…」

小十郎は呆れた様な顔をするが俺は関係ねぇ。

数分の沈黙が続き


「困ったお方だ…。」

しぶしぶとした顔で紙に手を伸ばす。

『YA!nice心意気だぜ小十郎!』

「全く…さっさと終わらしましょう。」



そう言って俺と小十郎はこんな紙切れごときに真剣な表情をする。
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