裏部屋
□Teach
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「ったく…アイツ何処に行きやがったんだ…。」
授業中の静かな廊下を歩きながらポツリと呟く。
アイツ、とは俺のクラスの生徒
伊達政宗のこと。
授業で少し目を離せばしょっちゅう何処かへサボりに行く。
まぁ、でかい猫みたいなもんだ。
「世話のかかる奴…。」
ハァ、と溜息をついて耳を澄ます。
今、俺は空き教室の前にいる。
だいたい此処に伊達がいるのだ。
「伊達ー!!さっさと出てこい!サボんじゃねぇ!」
かなりの大声で怒鳴る。
――ガタッ
ほら、いた。
『Shut up!今俺は睡眠中なんだよ!』
しばらくして扉が開いたかと思えば伊達がひょっこり顔を出した。