短編
□blade
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「政宗様ー!!」
突然声のする方向を見れば、一人の家来がこちらにやって来た。
『何だ何だぁ?そんな焦って。』
「輝宗様が拉致されました!」
一瞬思考が停止する。
『Ah!?何だと!?』
「出迎えた直後、家来もろとも二本松に拉致されてしまったらしく…脱出した家来の一人が教えてくれました。」
『やっぱり最後まで信用できねぇ野郎だぜ!小十郎!すぐに馬を小屋から出せ!』
「はっ!」
『Shit…。』
何故最初から俺もついて行かなかった?
家来がいるからって絶対に大丈夫なんて事はねぇはずだろ…!
俺はひたすら自分を責める。
「政宗様!」
小十郎が、もう既に馬に乗ってもう一頭の馬を連れて来る。
『Thank you!』
礼だけを言い俺と小十郎は二本松に向かった。