白銀の狼

□CODE:03 生きていく資格
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奏で音「ボソ)来る…」

雪比奈「ああ」

「クシュン…」と乾いた音が建物に静かに響いた

桜達『!!!』

雪比奈「風邪?」

奏音「……違う」

雪比奈「ならいい」


刻「誰だよ…」

遊騎「この声……」

あの掌の印……

大神「……【捜し者】!!」

桜「このビルにいる者が【捜し者】!?
大神を育てた者
……見たい!!
どんな姿で
どんな顔で…
どんな眼を……」

遊騎「(・_・)」

顔を見ようと顔を上げた時、見えたのは遊騎の顔だった

桜「ぬお…」

遊騎「遊ぼっ」

桜「ぬっ…」

遊騎「遊ぼーや"にゃんまる"も四番(刻)も六番(大神)も」

刻「お前っ…!!!(`ヘ´)
今どーゆー状況だか分かって……」

遊騎「あかん」

刻「あ!?」

遊騎「[捜し者]と眼合わせたらあかん……
合わせた瞬間、魂持ってかれるで」

桜「え…!?」

遊騎「なあ六番(大神)もはよう…」

大神「(殺気)」

捜シ者(微笑)

雪比奈「先に言っていい」

ガー(拡声器

奏で音「……零……これが最後のチャンス
……戻れ、[捜シ者]の元へ」

桜「な…何!?」

刻「…」

雪比奈「コード:ブレイカーなどに成り下がり、悪を裁く事で正義にでもなったつもりか?……無理な話だ
人は変われぬよ大神…」

大神「だからと言って
俺の死に場所はもうお前等の元じゃない」

奏音「…それが…答え?」

大神「ええ^^」

奏音「・・・殺していいの?」

雪比奈「いいんじゃない?」

ガチャッ

刻「そーゆーワケで…お喋りは終わりだヨ♪」

ドドドン

ざっ(手をかざす
ギギギイン(弾が止まる

桜「!?」

刻「おいマジか…」

仙堂「……ほう…知った顔だな」

刻「!!」

メリメリ(分解する
ビュオォォ(跳ね返す
ズバッズバッ

雪比奈「(殺気)」

奏音「……雪」

『きゅっ』と袖を握る

雪比奈「…分かってる…大丈夫だから」

奏音「・・・うん」

桜「へ…平家先輩!!」

平家「キャッチ&リリース&…デス・リアクションですよ」

雪比奈「大神
我等を葬るというなら、研究所の最上階までくるがいい……
その時がお前の最期だ」

奏音「……待ってる」

スタスタ


平家「大した余裕です。相変わらず侮れませんね」

刻「・・・」

大神は勢いよく壁を蹴ると殺気をムンムン放出していた

桜「大神……」

刻「ほっときなヨ?捜シ者の事となると、いつもああだから
触らぬ大神に祟りナシ」

桜「だ…だが……」

初めてみる大神の姿に戸惑いを隠せない桜をよそに大神はさっさと移動してしまう

桜「お…おいっ……大神!!一人で行っては危険……」

そんな大神の前ににゃんまるの被り物をした遊騎だった

追いかけ回した上に被り物を大神に被せた

遊騎「次は大神が鬼やでー♪わー逃げろや〜」

刻「お…おいバカ!!やめとけヨっ!!今は冗談通じねーっての!!」

遊騎「何でや?」

刻「何でって……察しろヨ!!」

遊騎「おめえ……ワケ分かんねーこと言ってんじゃねーぞ?」

刻「・・・・え!?(汗
だ…だから今はほっといた方が……」

大神は被り物をとると苦笑していた

大神「今度はどんな遊びを始めたんですか?遊騎(苦笑」

刻「ア…アレ?」

遊騎は笑みを浮かべた

遊騎「おもろい事全部や!!」

大神「ハイハイω」

桜「大神……」

……まさか遊騎君
今の行動は大神を冷静に戻すために……?


平家「いつまで遊んでいるんですか?遊騎君?」

ほのぼのとした雰囲気が一気に凍った

遊騎「・・・」

平家「放射性物質の奪還と
[捜し者]達の動向調査である
今回のバイトは、貴方に依頼したはず
ことは急を要するんです
勝手についてきた大神君と刻君と遊んでる余裕はないんですよ」

遊騎「( ̄∧ ̄)」

バタバタ(逃走

平家「遊騎君…お仕置きして欲しいんですか?」

遊騎「バイトはしーひん」

平家「……悪い子ですね
ならばコード:ブレイカーをお辞めなさい
同時にそれは、死を意味しますが…」

どぼどぼと平家の紅茶をかけた瞬間空気が一気に冷めた

遊騎「イヤや言うとるやろ
一番違い(CODE:02)やからて、偉そうやわ
この眉毛無しがっ」

平家「(微笑」
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