Routine
□一章
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「ね?似てるでしょう?よく言われるんだー」
「あー…確かに宮地サンだ」
言われたら分かるわー、ともう一度私の顔を覗き込む。
え、顔近い!
私は慌てて顔をはなし、改めて名前を教えた。
「えーと、改めまして私、宮地清志の妹聖奈です。よろしくね、高尾君」
あ、もちろん兄さんもね。と付け足した。
「へぇー…宮地サンの妹…」
でもなんで、同じ高校に行かなかったんですか?と訊かれた。
「最初はね、秀徳行こうと思ってたんだけど…誠凜て新設じゃん?制服可愛いし、こっちにしたの。面白そうだなあって」
「結構ヤンキー的な考えなんすね」
「まぁねー」
あ、こんなところも兄さんに似てるのかな?
あの人も柄悪いし?
「でも家ではちゃんと褒めてるよ、君らのこと。我が儘だけど仕事はする。そしてチームをうまくサポートする"鷹"が入ってくれたって」
「マジっすか?あの宮地サンが?」
「…どの宮地かは分からないけど、君の言いたいことは大体分かるよ」