HONEY

□二章
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入学してもう一週間が過ぎた。




相変わらず私には"友達"と呼べるものはできる気配もなく、ただただ退屈な日々送ってきた。



小中と、これだったから覚悟はできていたものの、やはり辛いものは辛い。



ある日の放課後、家に帰ってもすることもないし、部活に入るつもりもなかったので自習して帰ろうと教室に残っていた。



夕方、オレンジの光が差し込んでくる少し暖かい雰囲気の教室。




全てを優しく包み込んでくれそうで、私は理由はないけど好きだった。




━━━━━ガラッ



私しかいない教室、いや、私だけだった教室に誰かが入ってきた。



「…誰?」
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