HONEY

□三章
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「ほら、私美人過ぎるじゃん?美人過ぎて友達できないの」


いきなり目の前のこの女はこう言った。


「は?」




気付いたらそう言葉を漏らしていた。




「あ、引いた?引いたでしょー?」



と、愉快そうにけたけたと笑う。



頭おかしいんじゃねぇの?



「あ、…うん、私あんたのその気持ち凄いわかるよ。『何言ってんだこいつ。頭おかしいんじゃねぇの?』って。でもね」



するとこいつは先程とはうって変わって沈んだ表情を浮かべ、その口元は歪んでいた。



「あとから嫌われるより、最初から嫌われる方がいいでしょう?」



口調は明るく、俺に同意を求めてくるようだった。
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