君と見た花の名
□やっぱり嫌い
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当時私は善福寺で預けられているただの女にすぎなかった。
私の両親は異人に殺されてしまい、もういない。
残ったのは、たった6歳の幼い私と、両親を殺した異人に対する憎悪と怒りだけ。
だから異人なんて大嫌い。
な、筈だった。
彼に出逢って完全に凍りついていた私の心は、彼の暖かい心だった。
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