HONEY

□二章
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「あれ?人残ってた」


「あんたは…?」



「俺?俺このクラスなんだけど覚えてねぇの?高宮さん」



「…え?」



私が思わずそう声を漏らすと、目の前の彼は驚いたような表情を見せた。



「何だよえっ?って。普通同じクラスで新入生代表したなら覚えるだろーが」



「…そう」



私はまだ戸惑いを隠すことができず、曖昧に返事をした。




「…で、お前ここで何してんの?」




「何って…予習だけど?」




「一人で?」



「他にどう見えるの」
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