海賊オリジナル
□初めての恋が終わる時
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出発の時間。
誰もがマリモを笑顔で見送る。
『たーっぷり借金あるんだからちゃんと帰ってきなさいよ!!』
『おう。』
『ゾロくん。安心して行ってきなさい。
この船はキャプテーーーーンウソップが守ろう。』
『………おう』
『おでっ…おでっ…ゾロのことずっと待ってるからなぁ!!』
『おう!!』
『あなたなら大丈夫よ。』
『おう。』
『なんてったってお前はンーースーーパーー!!だからな!!』
『おう。』
『帰ってきたら一曲プレゼントしましょう。』
『おう!!』
『よし!!行って来い!!ゾロ!!』
『おう!!船長!!』
ありがとう サヨナラ
切ない片思い。
足を止めたら思いだしちまうんだ…
泣いたりしねぇ。
だって笑顔で送り出さないといけないから。
そう思った途端にふわり雪が舞い降りた…
ゆっくりと手を伸ばし
触れてみるとそれは儚く溶けてきえた…
『行くぞ。クソマリモ。』
『おぅ。クソコック。』
二人並んで船から降りた。