pensee
□蛇の策略
1ページ/5ページ
―――――九尾の事件から、もうすぐ12年の月日が流れようとしていた。
マナミ『・・・自来也、先生』
自来也「おぉ、すまんすまん・・・大目に見てくれんかのぉ・・・これも取材の1つだ。」
マナミ『いいえ、女の敵は放ってはおけません』
マナミは、女湯を見下ろす自来也に向かい素早く印を結び・・・
自来也「ま・・・待て!マナミ!!」
マナミ『水竜閃!!』
水圧にもがく自来也の姿を見て、ニッと笑い
ギブアップを訴える自来也の姿を見兼ねたマナミは
さすがにもういいだろう・・・と思い、指を弾き鳴らした
――――パチンッ
その音と共に術は止み、びしょ濡れの自来也の姿だけが残った
自来也「はーーっくしゅん!!」
マナミ『ふふふ・・・』
タオルに包まって体を震わす自来也を横目で見て笑うマナミ
自来也「ったく・・・せっかくの取材が・・・」
マナミ『あれは取材じゃありません!!ただの覗き、変態です!!』
マナミに酷く叱られ小さくなる自来也
マナミ『次はもう手加減しないんだから』
そう言いつつもマナミは、震えている自来也に湯気の立つ温かいお茶を差し出した