pensee
□広がる希望
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――それは、九尾の封印に成功した後のこと
ミナト、そしてクシナの息が絶えたのと同時に
結界が消え、猿飛達が近づこうとした時だった
マナミ『うああああああああっ!!!』
[マ・・・マナミ様!!]
[反動が・・・始まったか・・・]
猿飛「マナミ――!!」
突然悲鳴にも似た叫び声をあげ、その場に倒れこむマナミ
暗部にナルトを任せ、急いでマナミに駆け寄る猿飛
マナミ『・・・お、じい・・・ちゃ――――』
駆け寄ってくる猿飛の姿を捉え、マナミはそのまま意識を手放していった
猿飛「マナミ!マナミ!!しっかりするんじゃ!!」
傷だらけになった小さな小さなマナミの体を抱き起し、必死にその名前を呼ぶ―――
[三代目――聞こえますか]
猿飛は突然声が聞こえ辺りを見回すが、それらしき人影は見当たらなかった
その時だった
ふと、抱きかかえるマナミの体が微弱に光を放ち始めた
猿飛「―――!!この光・・・もしや、その声は一族の守護者か――?!」
[はい。三代目・・・お久しぶりです]
[三代目、すまない。
少し、この子には無理をさせてしまったようだ・・・]
猿飛「そうか・・・忍術を使えないはずのマナミがアレ程の術を使うには無理がある・・・
あの力は、お主達の力であったか・・・」
[・・・いや、我々はこの子の体に眠る力を引き起こし意思を流しただけに過ぎん。
戦闘センスはやはり・・・あの2人の子供なだけはある。]
[けれど無理矢理おこした力に、体の基礎能力が追いつけなかったようね・・・
さすがの私達も九尾相手に、この子の体を気遣う余裕なんて・・・――]
[――いいか、三代目。
お前の気持ちはよく解る。だが、マナミの瞳術が発動したからには、もう後戻りは出来んぞ。
幸い、この歳でこの瞳術を開花させるくらいだ。
親の才能は十二分に受け継いでいる。]
[今回この事件を起こした主犯格が誰かは知らないけれど、ただ者ではないことは確か・・・
マナミの素性がバレた可能性だってある
こんな状況で忍術1つ使えないようじゃ、それこそ危険すぎるわ]
猿飛と2人間に、少し長い沈黙が流れた
[・・・三代目。俺たちが言いたいことは、ただ1つだ・・・――]
猿飛「―――マナミに・・・忍の道を歩ませろ、ということじゃな」
その猿飛の言葉に、2人は安心するように微笑んだ