pensee

□涙の帰郷
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その頃、木の葉では中忍試験――我愛羅とサスケの試合がはじまろうとしていた





観客席に座るサクラは、サスケの肩の呪印のことが気になって会場にいるサスケを凝視していた






サクラ「(やっぱりここからじゃよく見えない・・・)カカシ先生・・・」

カカシ「ん?」



サクラ「サスケ君の首には痣があったでしょ・・・?あれは・・・」


心配そうにカカシをみるサクラに、横にいたイノが反応した


カカシ「心配ないよ」

サクラ「!」
イノ「(痣・・・?)」




カカシ「ま、そういうことだ」
サクラ「うん」



サクラはカカシの一言でホッとした様子をみせた












不意にカカシは会場内の異変に気づき周りを見渡した







カカシ「(1、2、3、4、5、6、7、8・・・この広い会場に暗部8人?火影様はどういうつもりだ?)」








カカシが配備されてる暗部に疑問を抱く様子にガイが反応する



ガイ「いや・・・相手の出方が分からぬ以上、暗部を配備せざるに得ないのだろう・・・」



しかしカカシは腑に落ちない気持ちは変わらなかった・・・








そんなカカシをよそに、ガイは今から目の前で始まるサスケと我愛羅の試合に目を光らせていた




ガイ「カカシ・・・お前が彼にどんな修行をつけてきたのか、ばっちりチェックさせてもらうぞ」


カカシを見て、ニッと歯を見せるガイにカカシは






カカシ「ん・・・?なんか言った?」


と、まるで何も聞いていなかったかのような反応を示すカカシにガイはショックを受けているようだった








一方サクラはサスケが気がかりで、ただ会場を見つめていた










―――その時だった





カカシ「―――――!」




カカシは一瞬誰かの気配を感じ取り、その方向へ目を向ける

すると、1人の暗部がカカシに向かって周りに気づかれない程度にうなずいた







カカシ「(----来い、ということか?)」


ガイ「お、おい!カカシ!大事な生徒の試合、見届けないっていうのか!」


カカシ「ん・・・ちょっと、ね」
サクラ「(・・・?)」

カカシ「サクラ、すぐ戻ってくるから・・・それまで俺の変わりにサスケを見守っててちょーだい」

サクラ「カカシ先生・・・すぐ戻ってきてよね!」





サスケのことが気がかりで仕方のないサクラの様子に、軽くうなずいた後
先ほどの暗部が向かった先に向かった。



 
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