pensee

□里のために
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マナミ『アースマッ!おーいっ』


考え事をしてるのか、反応のないアスマの目の前で手を振るマナミ






アスマ「あ・・・悪い・・・ちょっと、な」

とてもマナミに言えたことじゃなかった為、言葉を濁した






マナミ『ん?まあいいけど・・・アスマどこ怪我したの?』


アスマ「ちょっと油断しちまってな・・・腰に蹴りくらってから、どうも痛みがひかねーんだ」


マナミ『腰かー・・・じゃ、そこにうつ伏せになってくれる?』






マナミに促され、用意されていたベットの上に横たわるアスマ


アスマ「(この個室に、マナミとベット・・・こりゃちょっと危ねーな・・・)」



マナミ『ちょっと服、ごめんね』
アスマ「え!?あぁ・・・」


腰が出る程度に捲られた服に、不覚にも一瞬ドキッとしてしまうアスマ




アスマ「(確かに・・・小さい時も可愛かったが、里の連中が騒ぐだけあるよな・・・

    こりゃーもう少し大人になったら、相当な美人になりそーだ・・・)」




マナミ『ん〜相当入ったみたいだね・・・ちょっと上、いい?』



既にアスマにはマナミの言葉は、殆ど耳に入っていなかった。








そんなアスマのお尻の部分に、マナミがちょこんと座った瞬間だった―――


アスマ「!!!!ちょ、マ・・・マナミ・・・待ってくれ!!!」

マナミ『わっ・・・アスマ、ダメ・・・!!』



慌てふためくアスマは体の向きを変え、マナミを見た・・・時






カカシ「アスマ・・・いつまでマナミと喋っ・・・・・・」





不意にカカシの声が聞こえ、入口を見ると

カカシ「アスマ・・・お、前・・・」





そこには怒りに震える様子のカカシが立っていた





そしてアスマが再びマナミに目をやると・・・
顔を赤くし、恥ずかしさのあまり目に涙を浮かべるマナミの姿――


そう、アスマの上にマナミが跨っている状態だったのだ。




マナミ『キャーーッ』


恥ずかしさが限界まできたマナミは、傍にあったティッシュの箱をアスマに投げつけカカシの後ろに即座に隠れた。




アスマ「ちょ・・・ちょっと待て!カカシ!これは誤解だ・・・な!?マナミ!!」


今にも殺しにかかりそうなカカシの様子に、マナミの助けを乞う



マナミ『し・・・知りません!!』



外まで響いたマナミの叫び声に、列にいた紅とガイが駆け付けた。





ガイ「おい!何があったんだ!!」
紅「今の声・・・マナミでしょ!?」




診察室の入口に居たカカシに、2人が問いかけた


カカシが2人に状況を説明すると、カカシの後ろに隠れていたマナミは顔を真っ赤にして涙を流していた。


紅「・・・・・・。」


話を聞くや否や、ただならぬ雰囲気をかもしだす紅の様子に

ガイとカカシは恐怖を感じ、マナミを連れドアを閉めた。









アスマと紅の2人キリの空間で何があったかは知らないが






―――――――――パシーーーーーンッ





強烈な平手打ちの音だけが外に響き

カカシとガイは「自業自得だ」と言わんばかりに、紅の行動に頷いていた。







――カチャッ









紅「マナミ、もう大丈夫よ」







ドアが開くと、紅と顔にくっきりと手形をつけたアスマが立っていた。




マナミ『ア・・・アスマ・・・』


マナミ自身、事故だったというのは十分に分かっていたため

その手形を見て、ほんの少し申し訳なさを感じた



 
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