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□君には敵わない。
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「音子ちゃーーーん!」
ぎゅー。
「ぐへっ。」
後方からものすごい勢いのタックr…いや、抱き付かれて乙女に相応しくない声が出てしまった。
「マリちゃん!
いつも言ってるけど、後ろから走って抱きついてくるの止めてって言ってるでしょ?」
「…だって…。」
抱きついた状態のままうるうるした瞳で見上げてくるマリちゃん。
なんか…私が悪いみたい…。
でもっ!
「だってじゃないの!
マリちゃん、最近大きくなったでしょ?
だからけっこう痛いの、分かる?」
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