Short
□大好きだから言い出せない。
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「おいしー!!!」
ほっぺた落ちちゃいそう。
なんて言いながら僕の作ったポトフを食べている僕の彼女の音子。
ホクホクのじゃがいもをふーふーしている姿は本当に可愛くて。
つい頬が緩んでしまう。
うん、でもね。
いつも僕が料理を作ってるの。
だからたまには、音子が作った料理が食べたいなー。なんて。
男だったらそう思うのもあたりまえだよね?
だから…
「あ、あのさ!「本当、聡って料理上手だよねー。」
さ、遮られた…。
…けど。
ハムスターみたいに頬を膨らませ笑う音子を見るとなんだか言い出せなくて。
まぁ、いいか。
なんて思っちゃう僕は甘すぎですか?
(「聡、お代わり!」)
(「えっ⁉もう食べたの?」)
(「だって美味しいんだもーん 笑」)
((きゅんっ!))
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