Short

□王子様
3ページ/4ページ



「だめ?」

さっきまで笑っていたのに、
しゅんとしてしまった中島くん。

「いや…駄目っていうより、むしろ嬉しいけど。


私なんかでいいの?」


「 音子じゃないと嫌なんだけど。」

不意に名前を呼ばれ、
真剣な顔をした中島くんに反応してどんどん体温が上がっていく。


「 よ、よろしくお願い、します?」


中島くんはまたくすっと笑い私の手の甲にキスを落とした。



((「こちらこそ、よろしくね?」))

((「 可愛いお姫様。」))

.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ